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筑摩選書

平和憲法をつくった男 鈴木義男

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01765-9

Cコード

0332

整理番号

245

2023/01/16

判型

四六判

ページ数

352

解説

内容紹介

福島県出身の法学者・弁護士・政治家である鈴木義男(すずきよしお、1894-1963)。「ギダンさん」の愛称で親しまれたこの人物は、9条に平和主義の理念を盛り込むなど、日本国憲法制定に大きな力を発揮したことで近年、評価が高まっている。2020年にはNHKのEテレでETV特集「義男(ギダン)さんと憲法誕生」が放映され反響を呼んだ。鈴木義男は、東北学院・旧制二高・東京帝大を経て、東北帝国大学教授を務めたが、軍事教練に反対して教壇を追われ弁護士に転身。河上肇らの治安維持法違反者の弁護などに活躍し、戦後はさらに衆議院議員に転身。帝国憲法改正案の審議に携わり、鈴木の提案から第9条に平和の文言が加わったほか、GHQ草案にはなかった第25条の生存権が追加された。憲法はGHQによってつくられたことばかりが強調されてきたが、日本人による条文の追加・修正があったことは等閑視されてきた。知られざる鈴木義男の努力とその波乱の生涯を、鈴木義男研究に長年尽力してきた仁昌寺氏が書き下ろす。

目次

第1章 キリスト教的環境の中で―誕生から東北学院卒業まで
第2章 大正デモクラシーとの出会い―二高入学から東京帝大助手任期終了まで
第3章 欧米留学とその「成果」―留学から東北帝国大学辞職まで
第4章 弁護士として―無名弁護士から人権派弁護士への飛躍
第5章 新憲法制定・司法制度整備―政治家への転身から法務総裁辞任まで
第6章 左右対立の社会党の中で―中央執行委員辞任から衆院選挙落選まで
第7章 晩年―新たな目標へ

著作者プロフィール

仁昌寺正一

( にしょうじ・しょういち )

仁昌寺 正一(にしょうじ・しょういち):1950年、岩手県に生まれる。1979年、東北学院大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。同年より、東北学院大学経済学部助手。その後、講師、助教授、教授を経て、2020年より東北学院大学名誉教授。専門は東北経済論、地域経済史。著書『社会科学概論』(共著、日本評論社、1981年)、『地域再構成の展望』(共著、中央法規出版、1991年)、『大正デモクラシーと東北学院―杉山元治郎と鈴木義男―』(「鈴木義男」の項を執筆、学校法人東北学院)など。

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