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定価

726

(10%税込)
ISBN

978-4-480-05773-0

Cコード

0295

整理番号

173

1998/09/21

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」に始まる詠嘆口調の名調子と雄渾無双のスタイルで、今も人々の心を魅了する『平家物語』。それは浄土教信仰による終末論と無常観を背景に、源氏と平家の興亡を通して人の栄華のはかなさを描いたものとされている。しかしこの物語には、武家政権を王朝の秩序に組み入れるという、王権の側の隠された意図があった。「語り」から「文字」へのテクスト生成の現場を検証し、日本史と国文学の境界を超えた斬新な入門書。

目次

第1部 歴史の構想(祇園精舎
清盛と重盛
頼朝の挙兵
源平交替史)
第2部 反転する世界(終末の不安
怨霊・天魔・物の怪
テクストの流動)
第3部 「平家」語りの生成(語りのネットワーク
鎮まらざるもの
悪人の往生
灌頂巻の成立)

著作者プロフィール

兵藤裕己

( ひょうどう・ひろみ )

1950年、名古屋生まれ。84年、東京大学大学院博士課程修了。その後、埼玉大学、成城大学を経て、現在は学習院大学教授。文学博士。1996年、『太平記〈よみ〉の可能性』でサントリー学芸賞を受賞する。専攻は鎌倉・室町時代の文学と芸能。各地の口頭伝承の実地調査を行い、歴史とフィクションの関係に迫る。著書に『〈声〉の国民国家』『太平記〈よみ〉の可能性』(いずれも講談社学術文庫)、『王権と物語』(岩波現代文庫)、『演じられた近代──〈国民〉の身体とパフォーマンス』(岩波書店)、『琵琶法師──〈異界〉を語る人びと』(岩波新書)などがある。

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