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定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-05791-4

Cコード

0295

整理番号

191

1999/03/18

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

個人的な情感をうたう和歌。しかし万葉の昔より、和歌を詠む営みは世界から隔絶された孤独なものでなく、むしろ共同作業的な色彩が強いものだった。本書は、万葉集から新古今集までの古代和歌を中心に、日本の短詩形文学の共同性に焦点をあてる。様々な人間関係のなかで生み出された類歌や歌言葉、掛詞や見立てなど、表現技法が歴史のなかに蓄積されて和歌を支えるさまを、見事に描きだす。古代文学研究の第一人者が、日本の短詩形文学がもつ様式美の源泉に迫り、その構造と成立過程を丹念に説く明快な入門書。

目次

古代和歌のあらまし
場の共同性
類歌―言葉の共同性(1)
枕詞・序詞
『万葉集』の世界
歌言葉―言葉の共同性(2)
掛詞・見立て
『古今集』の世界
女歌の表現性
物語の和歌
「古今和歌集」への道
古典詩歌の共同性

著作者プロフィール

鈴木日出男

( すずき・ひでお )

1938年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。成城大学教授、東京大学教授、成蹊大学教授を歴任。現在、東京大学名誉教授。専攻、古代日本文学。著書に新編日本古典文学全集『源氏物語1-6』(共著、小学館、1994-98年)新日本古典文学大系19-23『源氏物語1-5』(共著、岩波書店、1993-97年)『古代和歌史論』(東京大学出版会、1990年)『古代和歌の世界』(ちくま新書、1999年)『王の歌 古代歌謡論』(筑摩書房、1999年)『万葉集入門』(岩波ジュニア新書、2002年)『源氏物語歳時記』(筑摩書房、1989年)『源氏物語の文章表現』(至文堂、1997年)『源氏物語への道』(小学館、1998年)『源氏物語虚構論』(東京大学出版会、2003年)『源氏物語引歌綜覧』(風間書房、2013年)『連想の文体――王朝文学史序説』(岩波書店、2012年)ほか。

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