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ちくま新書

日蓮入門

——現世を撃つ思想

定価

726

(10%税込)
ISBN

978-4-480-05855-3

Cコード

0214

整理番号

255

2000/07/18

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

日蓮主義は、軍国日本において超国家主義者に信奉されるなど、時に政治を動かす危険なイデオロギーともなってきた。だが、実際の著作を読んでゆくと、真の日蓮は、そんな一筋縄ではとらえられない、実に多面的な思想家であることに気づくだろう。政治権力に挑戦する闘う思想家、孤独で内省的な理論家、ユートピアを思い描く夢想家、大らかな現実主義者など。魅力的なその人柄に触れつつ、『立正安国論』『観心本尊抄』『三大秘法抄』などの遺文をひとつひとつ読み解き、多彩で奥深い思想世界を探る。

目次

1 日蓮を読むために(日蓮への接近
生涯と著作 ほか)
2 神話と事実(自ら紡ぐ神話―『種種御振舞御書』
個へ向けられた語りかけ―消息類)
3 闘う仏教者(宗教と政治―『立正安国論』
念仏批判の根拠―『守護国家論』)
4 内省と自覚(佐渡流罪
受難の正当化―『開目抄』 ほか)
5 理想と現実(身延隠棲
未来に賭ける理想―『三大秘法抄』 ほか)

著作者プロフィール

末木文美士

( すえき・ふみひこ )

1949年山梨県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、現在、国際日本文化研究センター教授。仏教学専攻。著書に、『日本仏教史――思想史としてのアプローチ』(新潮社)、『日本仏教思想史論考』(大蔵出版)、『仏教――言葉の思想史』(岩波書店)、『鎌倉仏教形成論』(法g館)、『思想としての仏教入門』『鎌倉仏教展開論』(いずれもトランスビュー)『増補 日蓮入門』(ちくま学芸文庫)『現代仏教論』(新潮新書)などがある。

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