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定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06223-9

Cコード

0290

整理番号

523

2005/03/07

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

投稿生活をへて作家・ジャーナリストとなった著者のみならず、物書きにとってお金の問題は避けて通ることのできない重大事だ。本邦初の“フリーエージェント宣言”をなし遂げた文豪・夏目漱石、公務員初任給の一〇〇倍は稼いでいた「火宅の人」檀一雄、「底ぬけビンボー暮らし」に明け暮れた作家・松下竜一…。明治の文士から平成のフリーライターまで、物書きたちはカネと自由を求めて苦闘してきた。本書ではそうした姿を、出版界の“秘部”とも言いうる「原稿料事情」を通じて描き出す。類例なき作家論にして日本文化論である。

目次

序章 私的売文生活入門
第1章 原稿料とは何か
第2章 幸せな黄金時代
第3章 標準としての夏目漱石
第4章 トップランナーたちの憂鬱
第5章 貧乏自慢もほどほどに
第6章 現代日本の原稿料事情
終章 お金も自由も

この本への感想

 原稿用紙のマス目を埋めることで生活をする文士(古いかこの表現)の金銭感覚、原稿料というものを歴史的に検証した作品。
 文章を書く輩は貧乏自慢するな、格好つけんなよ、という著者特有の因縁のつけかたもおもしろい。
 インテリがもてはやされる日本において、作家の地位と収入の低さには驚きであるが、それでも書かずにはおれない人は必読の書だろう。全てを金で評価したがる日本の現代社会において、作品を合理的に評価する方法の開陳である。

佐々木 昇

さん
update: 2007/03/04

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