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定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06287-1

Cコード

0215

整理番号

579

2006/02/06

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

常識として通用してきた倫理では片がつかない事件が続発している。社会のルールをこうして逸脱するのは一部のおかしな人の問題ととらえられがちだ。だが人間は、本来的に公共の秩序に収まらない何かを抱えて生きる存在である。本書は、“人間”の世界をはみ出す「他者」、そしてその極限にある「死者」との関わりを、仏教の視座から根源的に問いなおす試みだ。混迷する現代の倫理を超える新たな地平を示すと同時に、日本仏教の思想的成果を丹念に抽出し鍛えなおす、渾身の一冊。

目次

倫理ぎらい
1 仏教を疑う(仏教も倫理も疑わしい
仏教の倫理性欠如
原始仏教の倫理性 ほか)
2 “人間”から他者へ(倫理の根拠としての“人間”
“人間”を逸脱する
他者の発見と宗教 ほか)
3 他者から死者へ(他者の極限としての死者
死者と関わる
死者が生者を支えている ほか)

著作者プロフィール

末木文美士

( すえき・ふみひこ )

1949年山梨県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、現在、国際日本文化研究センター教授。仏教学専攻。著書に、『日本仏教史――思想史としてのアプローチ』(新潮社)、『日本仏教思想史論考』(大蔵出版)、『仏教――言葉の思想史』(岩波書店)、『鎌倉仏教形成論』(法g館)、『思想としての仏教入門』『鎌倉仏教展開論』(いずれもトランスビュー)『増補 日蓮入門』(ちくま学芸文庫)『現代仏教論』(新潮新書)などがある。

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