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ちくま新書

江戸の教育力

「一人前」に育てる驚異のネットワーク

江戸の教育は社会に出て困らないための、「一人前」になるための教育だった! 文字教育と非文字教育が一体化した寺子屋教育の実像を第一人者が掘り起こす。

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06398-4

Cコード

0237

整理番号

692

2007/12/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

江戸の教育といえば、「寺子屋」「読み書き算用」だが、その内実はどのようなものであったのか。寺子屋では子ども一人一人に応じて、社会に出て困らないような、「一人前」になるためのテキスト(手習教本)が用意され、そうした文字教育は非文字の教育(しつけ・礼儀)と不可分のものだった。地域において教育を担ったのは、名望家の文人たちであり、そのネットワークが日本中に張りめぐらされ、教育レベルを下支えしていた。その驚くべき実像を、近世教育史の第一人者が掘り起こす。

目次

プロローグ 「教育の時代」としての江戸時代
第1章 江戸時代の文字文化(寺子屋の時代
村の寺子屋
町の寺子屋
礼儀作法をしつけた寺子屋
師弟は三世の契り)
第2章 江戸時代の非文字文化―家と地域の教育(親をしつける―大原幽学の教育
一人前にする―「若者組」の教育
家を守る―放蕩息子を勘当する)
第3章 江戸の教育ネットワーク(『論語』が常識の時代
『小学』が寺子屋師匠のバックボーン
知のネットワーク)
エピローグ 庶民皆学の行方

著作者プロフィール

高橋敏

( たかはし・さとし )

1940年静岡県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。群馬大学教育学部教授、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授を歴任。文学博士。専門は近世教育・社会史、アウトロー研究。著書:『日本民衆教育史研究』(未来社)、『国定忠治の時代』(ちくま文庫)、『江戸の教育力』(ちくま新書)、『江戸の訴訟』『清水次郎長』『一茶の相続争い』(岩波新書)、『清水次郎長と幕末維新』(岩波書店)、『幕末狂乱』(朝日選書)他多数。

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