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ちくま新書

日本の深層文化

先人たちの知られざる叡智

稲と並ぶ隠れた主要穀物の「粟」。田とは異なる豊かさを提供してくれる各地の「野」。大きな魚としてのクジラ。――史料と遺跡で日本文化の豊穣な世界を探る。

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06476-9

Cコード

0221

整理番号

791

2009/07/06

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

日本の深層文化を探ること―それは、かつての日本人たちの豊穣な意味の世界を生きなおすことだ。「稲作文化」の常識に反して、かつて穀物の一方の雄であった粟の意義。田とは異なる豊かさを提供してくれた各地の「野」。食用だけでなく道具や衣類そして儀式の象徴となる鹿。さらには「大きな魚」としてのクジラ…。思い込みを排すれば、史料と遺跡はこんなにも新しい姿を見せてくれる。

目次

第1章 粟と禾(なぜ粟畠ではなく粟田か
山城の粟田 ほか)
第2章 野の役割を見直す(京の七野
平安前期の各地の著名な野 ほか)
第3章 鹿と人(祈狩と鹿と猪
野の鹿と山の猪 ほか)
第4章 猪と猪飼部(磐井の墓と石猪
播磨へ移った猪養 ほか)
第5章 鯨と日本人(井原西鶴と太地のセミクジラ
日本武尊の白鳥陵伝説 ほか)

著作者プロフィール

森浩一

( もり・こういち )

1928年生まれ。同志社大学名誉教授。日本考古学・日本文化史学専攻。『日本の深層文化』『倭人伝を読みなおす』(以上、ちくま新書)、『古代史おさらい帖』、『萬葉集に歴史を読む』(以上、ちくま学芸文庫)、『記紀の考古学』(朝日文庫)、『海から知る考古学入門』(角川書店)、『京都の歴史を足元からさぐる』(学生社)など著書多数。

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