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定価

792

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06510-0

Cコード

0232

整理番号

803

2009/09/07

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

理学部出身、鉱山会社を辞めて独学で司法試験に合格した「変わり種」が、さしたる動機も思い入れもなく、無理やり引きずり込まれた検察の世界。そこで目にしたのは、刑事司法の「正義」を独占してきた検察が社会・経済の構造変革から大きく立ち後れている姿だった。談合事件やゼネコン汚職などで「組織の論理」への違和感に悩んだ末に辿り着いた自民党長崎県連事件。中小地検捜査の常識を超える「長崎の奇跡」だった。こうした経験から、政治資金問題、被害者・遺族との関係、裁判員制度、検察審査会議決による起訴強制などで今大きく揺れ動く「検察の正義」を問い直す。異色の検察OBによる渾身の書。

目次

序章 私にとって検察とは
第1章 私が見てきた検察
第2章 日本的刑事司法の構造と検察
第3章 経済検察への展開と「迷走」
第4章 政治資金捜査の行きづまり
第5章 揺らぐ「検察の正義」
終章 「長崎の奇跡」

著作者プロフィール

郷原信郎

( ごうはら・のぶお )

1955年島根県生まれ。東京大学理学部卒。東京地検特捜部、長崎地検次席検事、法務省法務総合研究所総括研究官などを経て、06年弁護士登録。08年、郷原総合コンプライアンス法律事務所開設。関西大学社会安全学部大学院特任教授。企業・官庁の不祥事対応でも活躍するコンプライアンスの第一人者であり、これまで総務省顧問、日本郵政ガバナンス検証委員会委員長、年金業務監視委員長、総務省コンプライアンス室長などを歴任した。著書には『検察の正義』(ちくま新書)、『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(新潮新書)、『思考停止社会――「遵守」に蝕まれる日本』(講談社現代新書)、『検察崩壊――失われた正義』『企業はなぜ危機対応に失敗するのか――相次ぐ「巨大不祥事」の核心』(毎日新聞出版)など多数。また由良秀之のペンネームで執筆した小説『司法記者』はテレビドラマ化された。

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