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ちくま新書

成熟日本への進路

——「成長論」から「分配論」へ

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06556-8

Cコード

0231

整理番号

847

2010/06/07

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

日本はこれからどの方向に進んでいくのか。政治は迷走し、国民は困惑している。既に成熟フェーズに入った日本は必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。そして、経済政策や政治の仕組みを再構築しなければ、社会は一層暗く沈滞していくだけである。国民が「自分は幸せだ」と思える社会の姿と、そうした社会を目指す政策、およびその政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを明快に示す。

目次

1 二一世紀日本の国家ヴィジョン(国家ヴィジョンの不在
日本が成熟フェーズに入ったことの意味
新しい国家ヴィジョン―国民の誰もが医・食・住を保障される国づくり)
2 経済政策の転換(成長戦略は要らない
成長論から分配論へ
産業構造をシフトする二つのテーマ
この国のかたち:社会保障と市場メカニズムの両立)
3 しくみの改革(行政主導政治のしくみ
官僚機構を構築している四つのファクター
官僚機構の改革戦略
国民が変わらなければならないこと)

著作者プロフィール

波頭亮

( はとう・りょう )

1957年愛媛県生まれ。東京大学経済学部卒業。マッキンゼーを経て、88年㈱XEEDを設立し独立。戦略系コンサルティングの第一人者として活躍する一方で、明快で斬新なヴィジョンを提起するソシオエコノミストとしても注目される。著書に、『プロフェッショナル原論』『成熟日本への進路』『論理的思考のコアスキル』(以上ちくま新書)、『知識人の裏切り』(西部邁との対談、ちくま文庫)、『経営戦略概論』『戦略策定概論』『組織設計概論』『思考・論理・分析』『リーダーシップ構造論』(以上、産能大学出版部)、『AIとBIはいかに人間を変えるのか』(幻冬舎)ほか多数。

この本への感想

巨視的に日本国のあるべきヴィジョンをとらえながら、
しくみの改革で官僚制に仔細な分析を加えて、読者に大きな問いを投げかけた力作とみました。とりわけ複雑な特別会計を取り上げた点に研究者として勇気づけられ、感銘を受けました。この続編に期待が高まります。

北沢 栄

さん
update: 2010/07/03

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