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ちくま新書

ヤクザに弁当売ったら犯罪か?

定価

792

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06665-7

Cコード

0236

整理番号

961

2012/05/07

判型

新書判

ページ数

192

解説

内容紹介

全国の都道府県で施行された暴力団排除条例。その特徴は「警察vs.暴力団」から「市民vs.暴力団」へと社会を転換することにあるという。つまり市民の側がヤクザとどう向き合うかを厳しく制限するものである。しかし、何が暴力団への「利益供与」「活動助長」に当たるか基準はあいまいなままだ。さらに暴対法改正によって、憲法の基本理念すら揺るがされようとしている。暴力団排除という反対しようがないスローガンのもとで進行する知られざる事態とは?―。

目次

第1章 暴力団排除条例とは?(「暴力団と社会的に非難されるべき関係」とはなにか
市民、企業に「抗弁権」なし ほか)
第2章 暴力団排除体制の成立まで(ヤクザの分類
ヤクザの社会的成り立ち ほか)
第3章 自由な社会と暴力団排除(メディアへの影響
ヤクザコミックの販売規制 ほか)
第4章 暴力団排除の反作用(ヤクザをやめる条件
ヤクザなき社会の行方 ほか)
第5章 改正暴対法と排除社会(ハシズムの病理
マッカーシズムと日本社会 ほか)

著作者プロフィール

宮崎学

( みやざき・まなぶ )

1945年京都生まれ。父は京都のヤクザ初代寺村組親分。早稲田大学中退。在学中は日本共産党系の学生運動に参加、対立する新左翼諸党派との武力衝突を最先頭で指揮。その後、実家の稼業である建築解体業や雑誌記者などをへて、1996年、自伝的作品『突破者』でデビュー。主な著書に『ヤクザと日本』(ちくま新書)、『近代ヤクザ肯定論』『暴力団追放を疑え』(以上、ちくま文庫)、共著書に『「暴力団壊滅」論』(筑摩書房)などがある。

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