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ちくま新書

その一言が余計です。

——日本語の「正しさ」を問う

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06717-3

Cコード

0281

整理番号

1012

2013/05/07

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

「まあ、がんばって」「全然おいしい」「書かさせていただきます」。こんなことばをつい使っていませんか?使う側には悪気はなくても、これらの表現には聞き手の気分を害する「余計な一言」が潜んでいます。では、聞き手はなぜ苛立つのでしょうか?文法的な違和感、談話におけるくいちがい、敬意の示し方と受け取り方のずれといった観点からその構造を解説し、ことばの正しさの本質に迫ります。

目次

第1章 ほんの小さなひとことに人は傷ついて―ふだん気にとめない小さなことばに潜む「余計な一言」(「コーヒーで」とは何だ!
「おめでとうございました」で祝意も終わり? ほか)
第2章 「…」って伝えたくて、あなたに伝えたくて―談話中、つい使ってしまう「余計な一言」(「全然おいしい」で霧の中
「食べられないわけじゃない」は「食べられる」ってわけじゃない ほか)
第3章 もしも使えたなら、すてきなしあわせがあなたにも来る―敬語にまつわる「余計な一言」(二重敬語も謙譲語と尊敬語の混同も、みんな敬語を使おうとしている
「とんでもありません」はとんでもない? ほか)
第4章 子どもの頃に使ったことばを道連れに―ことばで明るい未来を築くために(ファミコンことば狩りは大人げない
「まず最初に」から「チゲ鍋」まで ほか)

著作者プロフィール

山田敏弘

( やまだ・としひろ )

1965年生まれ。名古屋大学卒。名古屋大学大学院博士課程前期課程修了後、国際交流基金派遣日本語教育専門家としてローマ日本文化会館に勤務。その後、大阪大学大学院博士課程前期課程を経て博士(文学・大阪大学)取得。現在、岐阜大学シニア教授。専門は日本語文法・岐阜方言研究。著書に『国語を教える文法の底力』『国語教師が知っておきたい日本語文法』(くろしお出版)、『日本語のしくみ』(白水社)、『日本語のベネファクティブ』(明治書院)などがある。

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