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定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06744-9

Cコード

0220

整理番号

1358

2018/10/04

判型

新書判

ページ数

400

解説

内容紹介

「奴隷」哲学者エピクテトスからルターとエラスムスの「自由意志」論争にまで説き及ぶ本書は、「自由」をめぐる歴史上のピークをなす白熱の瞬間をとらえる一方、相異なる多様な考察をあえて並列するにとどめてもいる。今や人工知能が本格化し、監視社会化が進む時代を迎えて、自由の実態はますます不透明になりつつある。原理的な考察とともに、日本の近代を世界史の中で再検証し、自由の動的で、かつ多面的な姿を展望する。

目次

第1章 自由の二重性―自由は不自由の自覚にはじまる
第2章 資本主義の「自由」の破綻―共産主義という敵を失った自由主義
第3章 古代ギリシャの奴隷制度と現代アメリカ―自由と平等のパラドックス
第4章 「天皇」と「人類」の対決―コロンブスの米大陸発見からハル・ノートへ
第5章 「アメリカ帝国」の出現とヨーロッパの闇―国際公法を信じ過ぎた日本
第6章 開戦動機に関する日米間の認識の接近―「決断」以外に自由はなかった
第7章 ルター=エラスムス論争と近代日本の運命―自由は動く

著作者プロフィール

西尾幹二

( にしお・かんじ )

西尾 幹二(にしお・かんじ):1935年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学者、評論家。著書として『国民の歴史』『江戸のダイナミズム』『異なる悲劇 日本とドイツ』(文藝春秋)、『ヨーロッパの個人主義』『自由の悲劇』(講談社現代新書)、『ヨーロッパ像の転換』『歴史の真贋』(新潮社)、『あなたは自由か』(ちくま新書)など。『西尾幹二全集』(国書刊行会、24年9月完結予定)を刊行中。

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