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定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06813-2

Cコード

0232

整理番号

1107

2015/01/06

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

死刑論と言えば、これまで存廃論議に終始していた。存置にしろ廃止にしろ、正義論を根拠に語ると、結局は優劣を比較したり、感情論に終始したりするなど、相対的なものでしかなかった。従来強調される「人的道な見知」「犯罪の抑止効果の有無」「誤判の可能性」…には、大きな錯誤があるのだ。本書は、これまでの議論や主張をコンパクトに整理。人はなぜ死刑を求めるのか、あらたな視点で死刑の究極的論拠をさぐり、罪と罰の本質をえぐりだす。

目次

市民が死刑判断をする意味
死刑の二律背反
死刑論の時代的限界
死刑の全根拠
冤罪問題で死刑を廃止するか
死の権力の全貌
被害者の復讐感情は野蛮か
人数基準に意味はあるか
悪性は根拠になるか
死刑を求める「安全な社会」〔ほか〕

著作者プロフィール

森炎

( もり・ほのお )

1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を経て、現在、弁護士(東京弁護士会)。裁判官時代には、官民交流で最高裁から民間企業に派遣され、三井住友海上火災保険株式会社に一年間出向勤務した。著書には『死刑と正義』(講談社現代新書)、『司法殺人』(講談社)、『量刑相場』『なぜ日本人は世界の中で死刑を是とするのか』(いずれも、幻冬舎新書)『裁く技術』(小学館101新書)、『裁判官のためのかみくだき刑法』(学研新書)、『あなたが裁く!「罪と罰」から「1Q84」まで』(日本経済新聞出版社、韓国語版マングル・ビッネム社)、『シャル ウィ ジャッジ? 裁判員制度Q&A200』、『私にもできる刑事裁判』(いずれも、パロディ社、2011年・2013年舞台化)、『昭和に火をつけた男 青島幸男とその時代』(共著、講談社)など多数。

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