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ちくま新書

老人喰い

——高齢者を狙う詐欺の正体

牙を?く最貧困の若者たち… 『最貧困女子』著者による 迫真のルポ

オレオレ詐欺、騙り調査、やられ名簿……。平均貯蓄額2000万円の高齢者を狙った、「老人喰い=特殊詐欺犯罪」の知られざる正体に迫る!

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06815-6

Cコード

0236

整理番号

1108

2015/02/04

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

オレオレ詐欺、騙り調査、やられ名簿…。平均2000万円の預金を貯め込んだ高齢者を狙う詐欺「老人喰い」が、いま急速に進化している。高齢者を騙すために合理化された組織をつくり、身元を徹底的に調べあげ、高いモチベーションで詐欺を行う若者たち。彼らは、どのような手口で高齢者を騙しているのか。どのような若者たちが、どのような心理で行っているのか。裏稼業で生きる若者たちに迫ることから、階層化社会となった日本の抱える問題をあぶりだす。

目次

第1章 老人を喰らうのは誰か―高齢者詐欺の恐ろしい手口(会社員風の若者たち
彼らは誰を狙っているのか ほか)
第2章 なぜ老人喰いは減らないか―(株)詐欺本舗の正体(なぜ老人喰いは減らないか
(株)詐欺本舗の企業概要 ほか)
第3章 いかに老人喰いは育てられるか―プレイヤーができるまで(平手打ちの飛ぶ研修
「ダミー研修」による選抜 ほか)
第4章 老人喰いとはどのような人物か―4人の実例からみた実像(激変するプレイヤーの素性
ケース1 闇金系融資保証金詐欺プレイヤーからの転業 ほか)
第5章 老人喰いを生んだのは誰か―日本社会の闇のゆくえ(老人喰いはダークヒーローなのか
カスになるまで使い尽くせ ほか)

著作者プロフィール

鈴木大介

( すずき・だいすけ )

1973年千葉県生まれ。文筆業。子どもや女性、若者の貧困問題をテーマにした取材活動をし、代表作として『最貧困女子』(幻冬社新書)などのあるルポライターだったが、2015年、41歳のときに脳梗塞を発症し高次脳機能障害が残る。当事者としての自身を取材した闘病記『脳が壊れた』『脳は回復する』(ともに新潮新書)が話題に。他にも、夫婦での障害受容を描いた『されど愛しきお妻様』(講談社)『発達系女子とモラハラ男』(漫画いのうえさきこ。晶文社)、当事者視点からの実践的な援助ガイドを試みた『「脳コワさん」支援ガイド』(日本医学ジャーナリスト協会賞受賞。医学書院)、当事者と臨床心理士との対話を記録した『不自由な脳』(山口加代子氏との共著。金剛出版)などの著書がある。

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