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ちくま新書

地方創生の正体

——なぜ地域政策は失敗するのか

国策の病理が 地方消滅を招く

「地方創生」で国はいったい何をたくらみ、地方をどう支配しようとしているのか。気鋭の社会学者と行政学者が国策の罠を暴き出し、統治構造の病巣にメスを入れる。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06857-6

Cコード

0236

整理番号

1150

2015/10/05

判型

新書判

ページ数

304

解説

内容紹介

国策の病理が地方消滅を招く。中央‐地方の統治構造を、気鋭の社会学者と行政学者が徹底考察。

目次

第1章 「国‐自治体‐市民」の構造を問いなおす(「地方創生」で自治体は困り果てる
「震災復興」で何が起きているのか
「地方創生」は地域への侵略である)
第2章 いかにして地域政策は失敗するのか―原子力発電所事故から見えるもの(国と地域はどのようにズレていくのか
県と地域はどのようにズレていくのか
市町村と地域はどのようにズレていくのか)
第3章 地域にとって国家とは何か(アシンメトリー(非対称)としての権力
国策の構造
国をどう考えるか
特定財源主義による統制)
第4章 市民にとって、国家にとって自治体とは何か(多元的バランス構造の意義
依存の構造
科学技術と国家
ガバメントと共同体)

著作者プロフィール

山下祐介

( やました・ゆうすけ )

1969年生まれ。九州大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程中退。弘前大学准教授などを経て、現在、首都大学東京准教授。専攻は地域社会学、環境社会学。著書『限界集落の真実』『東北発の震災論』『地方消滅の罠』(以上、ちくま新書)、『人間なき復興』『「原発避難」論』(以上、共編著、明石書店)、『リスク・コミュニティ論』(弘文堂)、『災害都市の研究』(共著、九州大学出版会)、『震災ボランティアの社会学』(共著、ミネルヴァ書房)、『白神学(1~3巻)』(編著、ブナの里白神公社)など。『津軽学』(津軽を学ぶ会)の運動にも参加。

金井利之

( かない・としゆき )

1967年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。都市行政学。著書『自治制度』『財政調整の一般理論』(以上、東京大学出版会)、『原発と自治体』(岩波ブックレット)など。

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