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樫山純三賞

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06891-0

Cコード

0222

整理番号

1185

2016/05/09

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

台湾が激しく動いている。戦後日本は台湾に撤退した中華民国と国交を結んだが、後に中華人民共和国と国交正常化を行い、台湾は遠い存在になった。しかし、目覚ましい経済発展と見事な民主化、東日本大震災での日本への巨額の支援もあり、台湾は再び身近で重要な存在になりつつある。台湾は中国にとってのアキレス腱であり、日本にとってのジレンマだ。日中台の複雑なトライアングルの中、台湾は絶妙のバランス感覚で日中と巧みに渡り合う。二〇一六年総統選挙で劇的な政権交代を遂げた最新の姿を、政治、歴史、社会から解き明かし、冷戦期の固定観念

目次

序章 転換期の台湾
第1章 「台湾人の総統」になれなかった馬英九
第2章 台湾と日本
第3章 台湾と中国
第4章 台湾と南シナ海・尖閣諸島・沖縄
第5章 台湾アイデンティティ
第6章 例外と虚構の地「台湾」
第7章 日中台から考える
終章 日本は台湾とどう向き合うべきか

著作者プロフィール

野嶋剛

( のじま・つよし )

野嶋 剛(のじま・つよし):1968年生まれ。ジャーナリスト、大東文化大学教授。朝日新聞社入社後、シンガポール支局長、政治部、台北支局長、国際編集部次長、アエラ編集部などを経て、2016年4月に独立。『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『認識・TAIWAN・電影──映画で知る台湾』(明石書店)、『蒋介石を救った帝国軍人──台湾軍事顧問団・白団の真相』(ちくま文庫)、『台湾とは何か』『香港とは何か』(ちくま新書)、『新中国論──台湾・香港と習近平体制』(平凡社新書)など著書多数。著書の多くが中国、台湾で翻訳刊行されている。

この本への感想

長年、台湾=中華民国と思っていたが、本書を読んで誤った理解だと判った。また、台湾・中華民国・中華人民共和国の三つ巴の関係は日本人には複雑怪奇。台湾という同じ島に住む人達の中で帰属意識がかなり異なることは驚きだった。新総統外遊の折り「台湾総統 蔡英文」と記帳した理由が良くわかった。台湾出身の知人が良く口にするが、本省人と外省人の待遇・生活レベル―換言すれば、支配者と被支配者について、歴史的な背景の記述も書かれていれば、今日の意識差が生まれた理由がよりわかりやすいのではないか。
台湾を知るための良書だと思う。

小龍包

さん
update: 2016/07/05
この一冊は台湾で買って台湾で読みました。
野嶋さんは十年間を台湾に滞在し鋭いジャーナリストらしい観点で

台湾を見通したと僕は感心しました。是非立場が違う日本方々が台湾理解の入門の一冊とお勧めです。

King Wang

さん
update: 2016/06/07

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