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ちくま新書

兵隊になった沢村栄治

——戦時下職業野球連盟の偽装工作

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06900-9

Cコード

0275

整理番号

1191

2016/06/06

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

ベーブ・ルースをきりきり舞いさせるなど活躍し、将来を嘱望されるも、三度も出征し落命した悲運の投手・沢村。彼は何を考え、戦地に赴いたのか。本書は人間・沢村を描くとともに、当時の野球関係者の興味深い動きを描き出していく。表向きは時局に迎合し戦争に協力するかのように「偽装」しつつ、職業野球連盟は沢村の悲劇を繰り返さぬよう、野球界や選手らを守ったのだ。その工夫とはいかなるものだったか。知られざる戦時下の野球?Eを、資料の綿密な分析から再構成する。

目次

序章 外交野球
第1章 職業野球はじまる
第2章 軍服を着た選手
第3章 迷走する連盟
第4章 軍を欺け
第5章 連盟を存続せよ
第6章 戦火の運命

著作者プロフィール

山際康之

( やまぎわ・やすゆき )

山際康之(やまぎわ・やすゆき):1960年生まれ。桑沢学園理事長・東京造形大学学長。東京大学博士(工学)取得。ソニー入社後、ウォークマン等の開発を経て、製品環境グローバルヘッドオフィス部門部長を担当。エコデザイン関連の研究書籍に、『分解デザイン工学』(東京大学出版会)等がある。またノンフィクション作家として、『兵隊になった沢村栄治』(ちくま新書)、『プロ野球VS.オリンピック』(筑摩選書)、『プロ野球オーナーたちの日米開戦』(文藝春秋)等の著書があり、『広告を着た野球選手』(河出書房新社)ではミズノスポーツライター賞を受賞している。

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