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定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07165-1

Cコード

0232

整理番号

1372

2018/12/05

判型

新書判

ページ数

416

解説

内容紹介

国際法とは何かと聞かれても、すぐにイメージしにくいかもしれない。でも、憲法や安全保障のような国民全体の大問題だけでなく、コンビニでパンを買うといった私的な問題にまで国際法は関わっている。そのように広く国際社会に通用している国際法をどう理解すればよいのか。弱肉強食の「国際社会」という不条理の世界で、法はどう働くのか。そうした「生きた国際法」を誰にでもわかる形で、国際法の第一人者が解説。グローバル時代を生きるすべての現代人にとって必読必携の書。

目次

第1部 国際法のはたらき(国際社会と法
国家とその他の国際法主体
国際法のありかた
国際違法行為への対応)
第2部 共存と協力の国際法(領域と国籍
人権
経済と環境の国際法)
第3部 不条理の世界の法(国際紛争と国際法
戦争と平和)

著作者プロフィール

大沼保昭

( おおぬま・やすあき )

1946年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科教授、明治大学法学部特任教授などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は国際法学。著書『サハリン棄民』(中公新書、1992年)、『人権、国家、文明』(筑摩書房、1998年)、『「慰安婦」問題とは何だったのか』(中公新書、2007年)、『「歴史認識」とは何か』(中公新書、2015年)、International Law in a Transcivilizational World,(Cambridge University Press,2017)など多数。2018年10月逝去。

この本への感想

アジアを代表する国際法学者による、学術的な高みと敷居の低さを兼ね備えた「希望の書」。著者は21世紀社会を日本で生きていく市民に語りかける。ご自身はもう生きてはいない世界が、更に善い世界となるように、私たち読者に希望を託して。
国際法を大上段に掲げた概説書ではなく、手にとった誰もが国際法という人類の叡智にすんなりと誘われる。読者を不当に惑わすことなく、それでいて第一人者としての研究精度の高さはもちろん、人生をかけて行動された実践も通して、極めて誠実に言葉が紡がれている。「善きことはカタツムリの速さでしか進まない」ことを誰よりも理解され、その歩みを次代に引き継ぐために、文字通り生命を削ってその道程を行かれた先生に落涙を禁じ得ない。この歩みを止めぬためにも、人々の心に深く残り、広く、長く読まれる著作になってほしい。

俗人

さん
update: 2018/12/11

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