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ちくま新書

コミュニティと都市の未来

——新しい共生の作法

多様性を認め、軽やかに移動する人々によるコミュニティはいかにして成立するのか。新しい共生の作法が、既存の都市やコミュニティを変えていく可能性を探る。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07259-7

Cコード

0236

整理番号

1445

2019/10/07

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

地方のコミュニティは衰退し、都市はグローバル化によって格差が拡大し疲弊している。そして都市の論理が地域のコミュニティを崩壊させている―通常このように否定的に語られることが多い。だが本当にそうだろうか。軽やかに移動し、ICTの様々なコミュニケーションの新技術でつながった人々による、都市における新しい共生の作法がありえるのではないか。多様性を認める寛容な精神に満ちた作法が、既存のコミュニティをも変えていく可能性を探る、碩学による最新社会評論。

目次

いま、なぜ都市共生なのか
1 共生(生きられる共同性―イリイチの「共生」概念
都市をどうみるか―漱石・鴎外・須賀敦子の視座
多様性と寛容さ―ジェイコブズからフロリダへ)
2 多様性(「美しいまち」と排除の論理―自閉するまちづくりと「異なるもの」
安全・安心―コミュニティの虚と実
新しいコスモポリタニズム)
3 ボーダーとボーダーレス(サロンとコミュニティ―コ・プレゼンスのゆくえ
弱さと向き合うコミュニティ)
多様性と差異のゆくえ―ポスト都市共生へ

著作者プロフィール

吉原直樹

( よしはら・なおき )

1948年生まれ。東北大学名誉教授。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。社会学博士。専攻は都市社会学。著書に『「原発さまの町」からの脱却』(岩波書店)、『コミュニティ・スタディーズ』(作品社)、『都市社会学』『都市空間の社会理論』『都市とモダニティの理論』『モビリティと場所』(以上、東京大学出版会)、『コミュニティを再考する』(共著、平凡社新書)など多数。

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