ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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「大学は危機に瀕している」。何十年も前からそう叫ばれつづけてきたが、いまでも、様々な立場から大学を変えるための施策がなされたり、意見が交わされたりしている。では、大学の何が本当に問題なのか?八〇年以降の改革案から遡り、それらの理不尽、不可解な政策がなぜまかりとおったのか、そして大学側はなぜそれを受け入れたのかを詳細に分析する。改革が進まないのは、文部科学省、大学関係者だけのせいではない。大学改革を阻む真の「悪者」の姿に迫る。
序章 大学解体から大学改革の解体へ
第1章 Syllabusとシラバスのあいだ―和風シラバスの呪縛
第2章 PDCAとPdCaのあいだ―和製マネジメント・サイクルの幻想
第3章 学校は会社じゃないんだよ!―残念な破滅的誤解から創造的誤解へ
第4章 面従腹背と過剰同調の大学現場―実質化と形骸化のミスマネジメント・サイクル
第5章 失敗と失政から何を学ぶべきか?―大学院拡充政策の破綻と「無責任の体系」
第6章 英雄・悪漢・馬鹿―改革劇のドラマツルギー(作劇術)を越えて
第7章 エビデンス、エビデンス、エビデンス…―「大人の事情」を越えて
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