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定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07317-4

Cコード

0232

整理番号

1513

2020/09/07

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

一八八九年に公布され、敗戦後にいたるまで国家の基本法としてこの国のかたちを規定した大日本帝国憲法(明治憲法)。民意の支えにより政党が力を獲得することを警戒した藩閥勢力の手になるこの憲法は、天皇大権が強く、議会権限の弱いものであった。そうした法の特質が、無謀な戦争の回避を困難にしたとして批判される。だが他方、この明治憲法体制のもとで、戦後憲法の時代にも劣らぬデモクラシーの実践がさまざまに花開いたことも事実だ。私たちはいま、明治憲法の時代をどう再評価すべきか。近代日本の歩みを根本からよみなおす。

目次

第1章 長い助走期間
第2章 明治憲法体制の出発―初期議会と政党内閣
第3章 二大政党時代―国体論争の再浮上
第4章 挙国一致内閣―憲法の機能不全
第5章 民意と陸軍の攻防
第6章 戦後民主主義の基盤
終章 憲法と政治

著作者プロフィール

坂野潤治

( ばんの・じゅんじ )

1937年神奈川県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学社会科学研究所教授、千葉大学法経学部教授を経て、現在は東京大学名誉教授。専攻は、日本近代政治史。著書に『昭和史の決定的瞬間』『未完の明治維新』(以上、ちくま新書)、『近代日本の国家構想』(岩波現代文庫、吉野作造賞受賞)、『日本憲政史』(東京大学出版会、角川源義賞受賞)、『明治国家の終焉』(ちくま学芸文庫)、『近代日本の出発』(新人物文庫)、『自由と平等の昭和史』(講談社選書メチエ)、『近代日本政治史』(岩波書店)、『明治デモクラシー』(岩波新書)、『明治憲法体制の確立』(東京大学出版会)など多数。

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