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内容紹介
東京五輪や外国人労働者の受け入れ拡大に合わせ、政府は在留資格のない外国人(非正規滞在者)の取り締まりを強化してきた。不法残留や不法入国で強制退去の対象となった外国人を次々と入管施設に収容しており、長期の無期限拘束で自殺や自殺未遂が相次いでいる。
2017年以降、著者は収容者と面会し、法務省や各入管施設作成の内部文書を入手し取材を進めきた。そこから見えてきたのは、収容者を肉体的、精神的に追い込む施設の酷すぎる実情だった。職員による暴力や暴言、監禁、医療放置といった問題は一向に解決していない。
本書は、このような非人道的な入管収容施設の実態や、日本のご都合主義的な外国人政策の下で翻弄されながらも、たくましく生きる外国人たちの記録である。コロナ危機によって、さまざまな苦難に遭っている外国人の最新状況についても触れる。
目次
第1章 夫、あるいは父の死(公園
拷問 ほか)
第2章 入管収容施設の実態(暴力による密室の支配
医療放置 ほか)
第3章 親子分離の実相、強制送還の恐怖(「ゼロ・トレランス(不寛容政策)」
強制送還の恐怖)
第4章 在留資格を求める闘い(在留特別許可
揺れる難民認定制度)
第5章 国家権力と外国人(世界の入管制度と厳格化する国境管理
出入国管理、日本の過去・未来 ほか)
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