ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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江戸・東京は「水の都」である。長きにわたる研究生活で、著者はこのことを繰り返し唱えてきた。それは、水路がめぐり隅田川が流れる東京の「東」についての言葉だった。しかし近年著者は、東京の「西」のフィールドワークなどから、山の手や日野のような郊外を含めた「水の地域」として東京を考えるになった。本書は、隅田川流域や日本橋のような多くの人が「水都 東京」を思い浮かべる時に描くような地域から、目白などの山の手、国立や日野のような郊外までを扱い、都市のいたるところに豊かな水辺をもつ、瑞々しい都市「東京」を描き出す。「ブラタモリ」など地形ブームを牽引してきた著者の集大成とも言える一冊。
第1章 隅田川―水都の象徴
第2章 日本橋川―文明開花・モダン東京の檜舞台
第3章 江東―「川向う」の水都論
第4章 ベイエリア―開発を基層から考える
第5章 皇居と濠―ダイナミックな都心空間
第6章 山の手―凸凹地形を読みとく
第7章 杉並・成宗―原風景を探る
第8章 武蔵野―井の頭池・神田川・玉川上水
第9章 多摩―日野・国分寺・国立
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