API Error: too_many_requestsAPI Error: too_many_requests

loading...

ちくま新書

新宗教を問う

——近代日本人と救いの信仰

定価

1,078

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07351-8

Cコード

0214

整理番号

1527

2020/11/05

判型

新書判

ページ数

320

解説

内容紹介

日本ほど新宗教が大きな力をもつ国は世界に類例がないといわれる。明治後期から大正期にかけ、出口王仁三郎が率いる集合神道系の大本と田中智学が指導し日蓮主義を掲げる国柱会が社会に影響を及ぼし、戦後は創価学会が大発展、霊友会という法華経と日蓮仏教の系譜の教団が大きく成長する。1945年から60年代は「神々のラッシュアワー」とよばれ、立正佼成会、PL教団などが、そして70年代以降に統一教会、幸福の科学、真如会、エホバの証人と連綿と続く。本書では、三つの問いが立てられる。(1)新宗教もその一部である「救いの宗教」とは何か、(2)どうして日本で新宗教はこれほどの影響力をもつのか、その日本文化の特質とは、(3)日本近代で大発展した新宗教はなぜ現代において衰退しつつあるのか、救いの信仰に向けられた人々の心はどこへ向かっているのか、この三つの問いはそのまま日本の近代とは何かを問うことでもある。そして、最後に著者は現代は「宗教からスピリチュアリティへ」の転換期にあるとする。では、その「スピリチュアリティ」は人間の苦悩を乗り越える新たな次元の文化形態なのか。「新宗教」が明らかにする、時代の相貌と日本人の精神史

目次

新宗教とは何か
新宗教としての創価学会
創価学会―弾圧と戦後の変容
法華系の新宗教―霊友会系の新宗教教団
大本の誕生と背景
二度の大本事件
新宗教発展の社会背景
新宗教の思想と信仰
江戸時代に形づくられた発生基盤
明治維新期の新宗教の展開
救済宗教としての新宗教
現代日本人の宗教意識の変容
新宗教の後退とオウム真理教
新宗教と新宗教以後のスピリチュアリティ
「救い」にかわるものを求めて

著作者プロフィール

島薗進

( しまぞの・すすむ )

1948年東京都生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。現在、東京大学文学部・大学院人文社会系研究科宗教学・宗教史学研究室教授。主な研究領域は比較宗教運動論、近代日本宗教史、著書に『スピリチュアリティの興隆』(岩波書店)、『いのちの始まりの生命倫理』(春秋社)、『<癒す知>の系譜』(吉川弘文館)、『ポストモダンの新宗教』(東京堂出版)、『現代宗教の可能性』(岩波書店)、『精神世界のゆくえ』(東京堂出版)、『現代救済宗教論』(青弓社)など。編著に『何のための<宗教>か?』(青弓社)、『宗教学文献事典』(弘文堂)、『宗教学キーワード』(有斐閣)など多数がある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま新書」でいま人気の本

いま話題の本