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ちくま新書

内モンゴル紛争

——危機の民族地政学

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07368-6

Cコード

0222

整理番号

1546

2021/01/06

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

2020年8月末から内モンゴルの民族問題が注目されている。中国政府が9月から導入しようとした言語政策が現地のモンゴル人たちの強い反発を招き、デモなどの抗議運動が発生したのだ。なぜいま中国はモンゴル語を排除し、中国語を押しつけようとしているのか。それにはユーラシア史のなかでモンゴルを見る地政学的視点が必要である。中国は歴史上、つねに遊牧民を敵視し、遠ざけてきた。そして遊牧民が広く活躍したユーラシア草原こそがモンゴル人の世界であり、中国の歴代王朝は、ユーラシアへの突破口として、あの手この手で内モンゴルへと進出を試みてきた。「民族地政学」という新たな観点からモンゴル人の成立史をたどり、遊牧民とイスラーム帝国、国家形成、民族自決、日本による植民地化、ソ連・中国による分断などさまざまなモンゴルをめぐる歴史上の問題を解説してゆく。

目次

第1章 民族地政学
第2章 分断政治の人生
第3章 諸民族と中国の紛争
第4章 言語の民族問題
第5章 民族の国際問題
第6章 中央ユーラシア民族地政学の現在
第7章 日本の幻想

著作者プロフィール

楊海英

( よう・かいえい )

楊 海英(よう・かいえい):1964年、南モンゴル・オルドス高原生まれ。静岡大学人文社会科学部教授。専攻は文化人類学。北京第二外国語学院大学日本語学科卒業。著書『モンゴル人の中国革命』『内モンゴル紛争』(ちくま新書)、『紅衛兵とモンゴル人大虐殺』(筑摩選書)、『墓標なき草原』(岩波現代文庫、司馬遼太郎賞)、『チベットに舞う日本刀』(文藝春秋、樫山純三賞)、『モンゴル帝国』(講談社現代新書)、『中国を見破る』(PHP新書)など多数。

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