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ちくま新書

氏名の誕生

——江戸時代の名前はなぜ消えたのか

定価

1,034

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07376-1

Cコード

0221

整理番号

1567

2021/04/06

判型

新書判

ページ数

320

解説

内容紹介

現在私たちが使う「氏名」は150年程前、明治新政府によって一方的に創出された。江戸時代には、武士朝廷庶民が別々の常識を持っていたが、明治初年の王政復古を機に、誰もが全く予期しなかった形で大混乱の末破綻。新政府による場当たり的対応の果てに「氏名」が生まれ、さらには国家が国民を管理するための道具へと変貌していく。気鋭の歴史研究者が、知っているようで知らない日本人の「氏名」誕生の歴史から、近世・近代移行期の実像を活写する。

目次

第一章 「名前」の一般常識
第二章 「名前」にあらざる「姓名」
第三章 古代を夢みる常識
第四章 揺らぐ常識
第五章 王政復古のはじまり
第六章 名を正した結末
第七章 「氏名」と国民管理

著作者プロフィール

尾脇秀和

( おわき・ひでかず )

尾脇 秀和(おわき・ひでかず):1983年京都府生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、神戸大学経済経営研究所研究員、花園大学・佛教大学非常勤講師。専門は日本近世史。著書に『近世京都近郊の村と百姓』(思文閣出版)、『刀の明治維新──「帯刀」は武士の特権か?』(吉川弘文館)、『壱人両名──江戸日本の知られざる二重身分』(NHK出版)、『近世社会と壱人両名──身分・支配・秩序の特質と構造』(吉川弘文館)、『氏名の誕生──江戸時代の名前はなぜ消えたのか』(筑摩書房)、『お白洲から見る江戸時代──「身分の上下」はどう可視化されたか』(NHK出版)などがある。

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