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ちくま新書

ポスト社会主義の政治

——ポーランド、リトアニア、アルメニア、ウクライナ、モルドヴァの準大統領制

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07380-8

Cコード

0231

整理番号

1559

2021/03/04

判型

新書判

ページ数

384

解説

内容紹介

約30年前、ソ連・東欧の社会主義政治体制は崩壊した。議会制=ソヴェト制の外観の下、一党制またはヘゲモニー政党制を採用していた国々は、複数政党制を前提とする新しい政治体制への転換を迫られた。その結果、エストニア、ラトヴィア、ハンガリー、アルメニア、アルバニア計5カ国が議会制を採用し、26の旧社会主義国が「準大統領制」と呼ばれる体制を採用している。
アメリカの大統領制や、ドイツのような議会大統領制とは違う、この「準大統領制」とは何だろうか? 著者によれば、準大統領制には①高度大統領制化準大統領制、②大統領議会制、③首相大統領制の3類型がある。これらの準大統領制のどれを選択するかは、その国の政治のあり方を生き生きと反映したものであり、体制の変化から当該国の政治の動態を分析することができる。
ポーランド、リトアニア、アルメニア、ウクライナ、モルドヴァの5カ国を題材に、脱共産主義の国の政治をケーススタディとして、比較政治の基本的な考え方が学べる新しい教科書。

目次

序章 準大統領制とは何か
第1章 共産党体制からの移行のロードマップ
第2章 ポーランド―首相大統領制の矛盾
第3章 リトアニア―首相大統領制とポピュリズム
第4章 アルメニア―一党優位制と強い議会の結合
第5章 ウクライナ―権力分散的準大統領制
第6章 モルドヴァ―議会大統領制から準大統領制への回帰
終章 地政学的対立とデモクラシー

著作者プロフィール

松里公孝

( まつざと・きみたか )

松里 公孝(まつざと・きみたか):1960年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。法学博士。専門はロシア帝国史、ウクライナなど旧ソ連圏の現代政治。著書『ポスト社会主義の政治――ポーランド、リトアニア、アルメニア、ウクライナ、モルドヴァの準大統領制』(ちくま新書)、『東大塾 社会人のための現代ロシア講義』(共著、東京大学出版会)、『講座スラブ・ユーラシア学 第3巻 ユーラシア――帝国の大陸』(共編、講談社)など。

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