畑中章宏
( はたなか・あきひろ )1962年大阪生まれ。民俗学者、作家。著書に『天災と日本人』(ちくま新書)、『日本の神様』(イーストプレス)、『柳田国男と今和次郎』(平凡社新書)、『災害と妖怪』(亜紀書房)、『蚕』(晶文社)、『五輪と万博』(春秋社)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『日本疫病図説』(笠間書院)など、共著に『神道の美術』(平凡社)ほかがある。
loading...
日本では、神社に寺(神宮寺)が隣接して設置され、神は仏が姿を変えたものだと考えられるなど、神と仏が共存する時代が長らく続いていた。しかしながら、明治新政府による神道国教化政策に基づいて、仏教の排斥運動「廃仏毀釈」が起こった。本書は、各地で起こった廃仏毀釈を詳細に考察する。そこには、仏教を排する運動に熱狂的に参加したものもいれば、仏像を守ったものもおり、一筋縄ではいかない各地の民衆の姿がある。
はじめに―何を「判然」とさせたかったのか?
序章 神仏が共存していた時代
第1章 毀釈の典型―日吉・薩摩・隠岐ほか
第2章 古都の惨状―奈良・京都・鎌倉
第3章 聖地の変貌―伊勢・諏訪・住吉・四国
第4章 「権現」の消滅―吉野・出羽三山・金毘羅ほか
第5章 「天王」の隠蔽―八王子・祇園・大和ほか
終章 廃仏毀釈は果たされたのか?
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。