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ちくま新書

キリスト教とシャーマニズム

——なぜ韓国にはクリスチャンが多いのか

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07426-3

Cコード

0216

整理番号

1598

2021/09/07

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

韓国には至るところにキリスト教会の十字架があり、コンビニより教会が多い。韓国人の19.7%がプロテスタント、7.9%がカトリックで、キリスト教が韓国の第1宗教である。汝矣島純福音教会のように70余万人という、単独の教会で世界最大の信者数を擁する教会すらある。韓国はクリスチャン大国なのだ。爆発的にキリスト教徒が増えたのは1950年代以降である。この背景には、伝統的なシャーマニズムが、近代以降に形を変えてキリスト教伸張につながったという韓国特有の事情がある。日本における新興宗教のような形で、シャーマニズムをベースにしたキリスト教が、大衆化した形で一挙に広まったのである(これは日本のキリスト教が知識層にとどまり大衆化に失敗したのと対照的である)。
韓国のキリスト教会は、独特な布教でも知られている。神がかり的な説教などまで行われているのだ。こうした韓国独特のキリスト教の実態はいかなるものなのか。韓国シャーマニズム研究の第一人者で、韓国の宗教一般についても碩学である著者が、自身のシャーマニズム研究と韓国社会調査をベースに、一般向けにわかりやすく解説する

目次

序章 日本と韓国のキリスト教文化
第1章 シャーマニズムの中で生まれ
第2章 シャーマニズムの研究へ
第3章 キリスト教との出会い
第4章 儒教とキリスト教の葛藤
第5章 シャーマニズムとキリスト教の調和
終章 シャーマニズムからキリスト教へ

著作者プロフィール

崔吉城

( ちぇ・きるそん )

1940年韓国生まれ。韓国系日本人の社会人類学者。東亜大学教授、広島大学名誉教授。2018年、国家基本問題研究所・日本研究賞受賞。著書に『朝鮮の祭りと巫俗』(第一書房・1980年)、『韓国のシャーマニズム』(弘文堂・1984年)、『恨の人類学』(平河出版社・1994年)、『「親日」と「反日」の文化人類学』(明石書店・2002年)、『哭きの文化人類学』(勉誠出版・2003年)、『帝国日本の植民地を歩く』(花乱社・2019年)等がある。

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