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定価

1,034

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07429-4

Cコード

0236

整理番号

1602

2021/09/07

判型

新書判

ページ数

320

解説

内容紹介

自分を知るには、足下の地域を知らねばならない。本書は「私」を知る学問としての地域学を提唱し、その実践として、近代化で見えなくなった地域の実像を、生態、社会、文化、歴史の側面からとらえ直す。津軽というミクロの視点から、生命の場としての地域を内包する国家というシステム全体の視点まで、さまざまな視座を往還しつつ、国家や都市の論理と対抗する生命の場としての地域を浮かび上がらせる。限界集落や地方消滅問題に挑んできた気鋭の社会学者による地域学のすすめ。

目次

1 生命の章(地域が生まれる条件
地域の原型としての江戸時代
生命の営みから村々を見る
町と都市を考える
地域をつなぐ道
生命の場としての地域)
2 社会の章(人口集団としての地域―自然と社会
社会の発展と地域の歴史
家と村
町と町内社会
都市と国家
近代国家と地方自治体)
3 歴史と文化の章(文化というもの
歴史と文化から村や都市を考える
祈りの場
歴史をたどる
地域を伝えていく機構)
4 変容の章(大変容の中の私たち
生命を成り立たせるものの変化
二十一世?Iにたどりついたもの
抵抗としての地域学)

著作者プロフィール

山下祐介

( やました・ゆうすけ )

1969年生まれ。九州大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程中退。弘前大学准教授などを経て、現在、首都大学東京准教授。専攻は地域社会学、環境社会学。著書『限界集落の真実』『東北発の震災論』『地方消滅の罠』(以上、ちくま新書)、『人間なき復興』『「原発避難」論』(以上、共編著、明石書店)、『リスク・コミュニティ論』(弘文堂)、『災害都市の研究』(共著、九州大学出版会)、『震災ボランティアの社会学』(共著、ミネルヴァ書房)、『白神学(1~3巻)』(編著、ブナの里白神公社)など。『津軽学』(津軽を学ぶ会)の運動にも参加。

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