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ちくま新書

東京五輪の大罪

——政府・電通・メディア・IOC

2021年猛暑のなか、多くの疑惑と世界的パンデミックでも強行された東京五輪。そこで明らかになった利益優先、政治利用、世論誘導やメディア支配の全貌とは。

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07444-7

Cコード

0236

整理番号

1620

2021/12/07

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

世界的パンデミックのなか、東京五輪・パラリンピックが強行された。1年間延期されたものの新型コロナの猛威は止まる所をしらず医療体制は逼迫。再延期や中止を求める声も高まるなかでの開催だった。しかし、政府が望む支持率のアップにはつながらず、国民軽視、あからさまな既得権益層の利益優先の姿勢が明らかになった。さらにこの華やかな祭典を動かしてきた巨大広告会社「電通」による、世論誘導やメディア支配も浮き彫りになった。本書はこの問題を長年追ってきた第一人者による東京オリンピック総括である。

目次

序章 東京五輪、負の遺産
第1章 巨大商業イベント、コロナ禍の強行
第2章 あらかじめ裏切られていた五輪
第3章 相次ぐ不祥事と電通の影
第4章 巨大なボランティア搾取
第5章 解決できていなかった猛暑対策
第6章 マイナスばかりだった五輪開催
終章 東京五輪、3度目の敗戦

著作者プロフィール

本間龍

( ほんま・りゅう )

1962年生まれ。著述家。1989年、博報堂に入社。2006年に退社するまで営業を担当。その経験をもとに、広告が政治や社会に与える影響、メディアとの癒着などについて追及。原発安全神話がいかにできあがったのかを一連の書籍で明らかにした。最近は、憲法改正の国民投票法に与える広告の影響力について調べ、発表している。著書に『原発広告』『原発広告と地方紙』(ともに亜紀書房)、『原発プロパガンダ』(岩波新書)、『メディアに操作される憲法改正国民投票』(岩波ブックレット)、『広告が憲法を殺す日』(集英社新書、共著)ほか。

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