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ちくま新書

憲法政治

——「護憲か改憲か」を超えて

定価

1,034

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07447-8

Cコード

0231

整理番号

1627

2022/01/05

判型

新書判

ページ数

320

解説

内容紹介

「憲法改正」という観点から、第二次以降の安倍政権(2012.12~2020.9)の足跡をたどり、その試みによって明らかになった政治課題について、ドキュメントタッチで描く。アカデミズムからその見識を高く評価される政治記者が、制度論(統治機構論)とジャーナリズムを往還しながら、護憲でも改憲でもなく、徹底したリアリズムの立場から憲法改正の実現可能性を考え抜く。
 第二~四次の安倍晋三内閣は日本国憲法の改正に初めて本気で取り組む構えを見せた政権だった。首相再登板から、憲政史上最長の連続七年八カ月の在任期間。それは「憲法改正政局」とも言える独特の緊張感をはらんだ、政党政治の未体験ゾーンでもあった。だが、「安倍一強」と呼ばれた強力な政権基盤を誇りながら、ついに改憲は実現できなかった。安倍流はなぜ失敗したのか。その本質を解き明かすとともに、改憲実現の条件を探ることが本書の目的である。その筋立ては目次案を参照してほしいが、官邸主導の人事、集団的自衛権の変更、天皇退位などの安倍政局の論点を、憲法改正との関わりを明確にしながら時系列にそって整理し、展望をえがく。

目次

序 「憲法を巡る政治」の一〇年
第1章 改憲が自己目的化する力学 2012?2013
第2章 集団的自衛権と憲法九条 2013?2015
第3章 象徴天皇と「アベ政治」 2015?2016
第4章 首相が改憲を提案するとき 2016?2017
第5章 「自衛隊明記」へ自民攻防 2017?2018
第6章 「中山ルール」の重みと限界 2018?2019
第7章 コロナとデジタル「新しい中世」 2020?2021
終章 憲法改正論議の三原則

著作者プロフィール

清水真人

( しみず・まさと )

日本経済新聞編集委員。1964年生まれ。東京大学法学部卒業、同年日本経済新聞社に入社。政治部(首相官邸、自民党、公明党、外務省を担当)、経済部(大蔵省などを担当)、ジュネーブ支局長を経て、2004年より現職。著書に『平成デモクラシー史』(ちくま新書)、『官邸主導』『経済財政戦記』『首相の蹉跌』(いずれも日本経済新聞出版社)、『消費税 政と官の「十年戦争」』(新潮社)、『財務省と政治』(中公新書)、佐々木毅氏との共編著に『ゼミナール現代日本政治』(日本経済新聞出版社)がある。

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