渡邊大門
( わたなべ・だいもん )渡邊大門(わたなべ・だいもん) 歴史学者。1967年神奈川県生まれ。関西学院大学文学部史学科日本史学専攻卒業。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。博士(文学)。著書には、『流罪の日本史』『明智光秀と本能寺の変』(ちくま新書)など多数。
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籤引きで選ばれた六代将軍の暗殺事件。疑心暗鬼による恐怖政治、赤松満祐らへの理不尽な仕打ちなど、足利義教の政策やパーソナリティから、同時代の皇族に「自業自得」とまで書かれた(伏見宮貞成『診聞日記』)事件だが、背景には、社会的混乱と権力構造の大きな変化があった。相次ぐ旱魃、水害、風害、大地震、疫病の流行。飢饉にもかかわらず課される重税、大規模な一揆の頻発。室町幕府の抑えがきかなくなった守護や守護代の台頭。のちの戦国〝下克上"時代を予感させる前代未聞の「嘉吉の乱」。その全貌とは。
第1章 室町幕府と守護赤松氏
第2章 赤松満祐播磨下国事件
第3章 籤引きで選ばれた新将軍
第4章 社会情勢の変化―天災と疫病の時代
第5章 嘉吉の乱勃発する
第6章 戦後処理と赤松氏の衰退
第7章 赤松氏、復活への道のり
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