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定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07519-2

Cコード

0231

整理番号

1694

2022/11/08

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

第二次世界大戦後、人類はアメリカとソ連、およびその同盟国のあいだで展開された、大規模な核軍拡競争をともなう政治的かつ軍事的対立、いわゆる東西冷戦のくびきのもとに置かれた。チェルノブイリにひとつの帰結をみる冷戦下ソ連の原子力政策は、現代ロシアの核戦略とどのようにつながっているのか。最初期の核爆弾研究、水爆実験、世界初の原子力発電所から、原子力ビジネスまで。技術革新の軌跡、開発に関わった第一線の技術者たちの群像と心情を詳細に描き出す、かつてない通史。

目次

第1章 核兵器開発の発端―冷戦の勃発
第2章 核兵器体系の構築―ウラン資源開発・ミサイル・原子力潜水艦
第3章 放射能の影―米ソ“サイエンス・ウォー”の帰結
第4章 ソ連版“平和のための原子”
第5章 原子力発電の夢―経済停滞とエネルギー危機のなかで
第6章 東側の原子力―“同盟”諸国とエネルギー政策
第7章 ビジネス化する原子力―ソ連解体後

著作者プロフィール

市川浩

( いちかわ・ひろし )

市川 浩(イチカワ ヒロシ):1957年京都市生まれ。専門は科学技術史。現在、広島大学総合科学部教授。博士(商学)。大阪外国語大学ロシア語学科卒業、大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了。著書『冷戦と科学技術――旧ソ連邦 1945~1955年』(ミネルヴァ書房)、『核時代の科学と社会――初期原爆開発をめぐるヒストリオグラフィー』(丸善出版)、Soviet Science and Engineering in the Shadow of the Cold War(Routledge, 2019)、編著『科学の参謀本部――ロシア/ソ連邦科学アカデミーに関する国際共同研究』(北海道大学出版会)など。

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