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ちくま新書

パワハラ上司を科学する

HRアワード2023 書籍部門優秀賞

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07534-5

Cコード

0211

整理番号

1705

2023/01/05

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

2020年1月にパワハラ防止指針が公表され、2020年6月にパワハラ防止法が施行されたが、発生後の対応に焦点が当たっており、パワハラの発生を防止する効果は望みにくい可能性がある。パワハラをしてはいけないという研修が増加する中で、部下指導に自信が持てず委縮する管理職上司が増加している。一方で、パワハラ行為がやめられない管理職もいる。パワハラの発生要因や健康影響、企業への影響として様々なことが科学的研究で明らかになっているが、ほとんど知られておらず、エビデンスに沿った効果的な対策は行われていない。
そこで本書では、第一線で活動するパワハラ研究者からの緊急提言として、パワハラが起こりやすい組織や上司の行動特徴等を示した、現場で使えるデータやエビデンスを紹介することで、パワハラ問題を科学的に理解し、効果的な対策を提案する。

目次

第1章 パワハラとは何か(パワハラの定義と判断要件
パワハラの発生状況)
第2章 誰がパワハラをしているのか(パワハラ行為者の職位
なぜ、上司はパワハラをしてしまうのか ほか)
第3章 パワハラを引き起こす上司の三大リーダーシップ形態(破壊的リーダーシップ
脱線型の上司 ほか)
第4章 なぜパワハラは起こるのか―パワハラが発生するメカニズム(個人的パワハラと構造的パワハラ
個人的パワハラの発生要因 ほか)
第5章 パワハラ上司にならないためにはどうすればいいのか(「部下と自分は対等な同僚だ」と認識する
安定した自尊心を持つ ほか)

著作者プロフィール

津野香奈美

( つの・かなみ )

津野 香奈美(つの・かなみ):神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科准教授。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)・博士(保健学)・公衆衛生修士。10年以上にわたり職場のパワハラ等の人間関係や上司―部下の関係性と健康との関連に関するエビデンス(科学的根拠)を継続的に発表している、日本で唯一の社会医学系研究者。研究結果を現場に生かすべく、企業や自治体でコンサルティングを実施している。

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