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ちくま新書

ブッダという男

——初期仏典を読みとく

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07594-9

Cコード

0215

整理番号

1763

2023/12/05

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

ブッダは平和主義者でもなければ万人の平等を唱えたわけでもなかった?! これまでの解釈を斥け、初期仏典の丹念な読解からその先駆性に迫る革新的ブッダ論。

万人の平等を唱えた平和主義者ブッダは、
人々の期待が生んだ神話に過ぎない――

誤謬と偏見を排し、その実像に迫る!

ブッダは本当に差別を否定し、万人の平等を唱えた平和論者だったのか? 近代の仏教研究は仏典から神話的装飾を取り除くことで、ブッダを平和主義者で、階級差別や男女差別を批判し、業や輪廻を否定した先駆的人物として描き出してきた。だがそれは近代的価値観を当てはめ、本来の内容を曲解したものにすぎない。では、ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでの理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。

目次

第1部 ブッダを知る方法(ブッダとは何者だったのか
初期仏典をどう読むか)
第2部 ブッダを疑う(ブッダは平和主義者だったのか
ブッダは業と輪廻を否定したのか
ブッダは階級差別を否定したのか
ブッダは男女平等を主張したのか
ブッダという男をどう見るか)
第3部 ブッダの先駆性(仏教誕生の思想背景
六師外道とブッダ
ブッダの宇宙
無我の発見
縁起の発見)
終章 ブッダという男

著作者プロフィール

清水俊史

( しみず・としふみ )

清水 俊史(しみず・としふみ):2013年、佛教大学大学院博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PD、佛教大学総合研究所特別研究員などをつとめる。著書に、『阿毘達磨仏教における業論の研究――説一切有部と上座部を中心に』『上座部仏教における聖典論の研究』(ともに大蔵出版)がある。

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