新聞
2025/07/19
loading...
1848年のウィーンの革命史の実態を詳細に描くなかで、著者は「歴史なき民」こそが歴史の担い手であり、革命の主体であったという事実を掘り起こす。少数民族や賎民が生き生きと描かれた本書は、著者の自己の半生をかけて達成した成果を克服しようとする試みであり、思想史から社会史への転換点を示す記念碑的作品である。
Ⅰ
向う岸からの世界史??ヘーゲル左派とロシア
1ゲルツェンとマイゼンブーク
2スラヴ人は人類の敵
3 世界史の針は西向きか東向きか
4 ヘーゲル的=東洋的自己完結性
5 西欧的世界史の解体
四八年革命における歴史なき民によせて
1エンゲルス的世界史と非世界史
2ロシア的ないしアジア的野蛮
3パラツキーとフランクフルト国民議会
4「反革命」としての人民戦争
Ⅱ
一八四八年にとってプロレタリアートとは何か
1ベルリンとウィーンの流民
2大衆的貧困としての死霊
3賤民かプロレタリアートか
4労働者暴動と革命の死
ウィーン革命と労働者階級
1意識されざるプロレタリア革命
2ウィーンにおけるマルクス
3マッセン・プロレタリアート
4特権的労働者と下民労働者
5ブルジョア革命擬制批判
Ⅲ
もう一つの十月革命??歴史家とプロレタリアの対話として
1ラトゥール吊し首(十月六日)
2武装せるプロレタリア(十月十二日)
3皇帝と議会
4プラーターの星(十月二十八日)
5最後の銃声(十月三十一日)
ウィーン便り
1赤マント
2革命版画
3賤民支配とは何か
4革命と古本屋
5ハンガリー革命と西欧
ガスト・アルバイターとしての社会主義
あとがき
解説 阿部謹也
2025/07/19
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。