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定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09289-2

Cコード

0195

整理番号

-42-1

2010/06/09

判型

文庫判

ページ数

400

解説

内容紹介

戦前戦中の日本映画界を代表する卓抜したシナリオ作家、映画監督伊丹万作。「無法松の一生」「赤西蛎太」「国士無双」などの作品で知られるが、彼はまた、映画論や社会評論にも絶妙な筆をふるった批評の名手でもあった。数々の演技論・映画論は、現在でも映画芸術のバイブルとされ、なかでも「演技指導論草案」は今なお高い評価を得ている。映画関係者のみならず、広くファン必読の書といえよう。その批評は、知的な諷刺のきいたユーモアにあふれ、透徹した観察によって人間性の本質をしかと把握。近年、絶えて久しい、剛直で骨っぽい珠玉の人生哲学を展開する。

目次

映画界手近の問題
映画と芸術院
病床に映画界を想う
感想
寸言帖
戦争中止ヲ望ム
一ツノ世界―私信
政治に関する随想
戦争責任者の問題
演技指導論草案
映画俳優の生活と教養
シナリオ時評
私の活動写真傍観史
カタカナ随筆
古いノート・新しいノート
石山学園ノ歌

著作者プロフィール

伊丹万作

( いたみ・まんさく )

1900~46年。本名池内義豊。愛媛県松山市生まれ。1917年松山中学卒。中村草田男らと雑誌「楽天」を作る。挿絵画家を経て、27年谷崎十郎プロダクションに参加。翌年片岡千恵蔵プロダクションに参加。以後「国士無双」「闇討渡世」(32年)、「武道大鑑」(34年)、「忠次売出す」(35年、トーキー第1回作品)、「赤西蠣太」(36年)など20本余の監督作品を残す。38年病床に臥し、「無法松の一生」「手をつなぐ子等」などのヒューマニズムにあふれたシナリオを書く。その間、さまざまなエッセイを書き、作品は『伊丹万作全集』全3巻(61年、筑摩書房)として刊行された。

大江健三郎

( おおえ・けんざぶろう )

1935年生まれ。作家。94年ノーベル文学賞受賞。伊丹万作の長男、映画監督の故伊丹十三は義兄にあたる。作品に『個人的な体験』『燃えあがる緑の木』『水死』など多数。

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