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ちくま文庫

平身傾聴 裏街道戦後史 色の道商売往来

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42331-3

Cコード

0195

整理番号

-36-6

2007/05/09

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

米兵の防波堤となった女たち。夜の蝶。ポン引き。アジアの色町を股にかけた末にガード下に立った女。ブルーフィルム屋一代、SM稼業ご一同、スワッピング稼業の方々、特殊浴場の方々…昭和の色の道ご商売人たちの話を、稀代の聞き手・小沢昭一が、平身低頭しつつ微に入り細をうがって聞き出し、同行した永六輔がまとめた。上巻は「色の道商売往来」。その道のプロの話の、深さよ。

目次

1 陰学探険(ブルーフィルムに賭ける浪花男のド根性
マル秘映画主演者が公開するピストン演技の奥儀
複雑化するコンピュータ時代のSM
夫婦交換こそは“愛妻”の極致
女より女らしい温泉“男芸者”の夢
あなたの電話を待つコールガールの胸のうち
トルコ天国―客に貧富身分の上下なし
トルコ発祥20年―その変遷と今後のありかた
客が求める“密室”サービスのテクニック)
2 にっぽん陰流戦後史(米兵の防波堤となった女たちの二十四時
ベテラン健在!!闇に咲く妖艶な花の前半生
元ポン引きが体験した夜の戦後風俗史
激動する時代の有楽町ガード下に生きた女ひとり
元客引きの語る娼妓商売繁盛裏ばなし
シャレた元お役人の戦後から現代までの性風俗診断
ユーモアとアイデアで勝負した“乗せ屋”一代)

著作者プロフィール

小沢昭一

( おざわ・しょういち )

昭和4年、東京生まれ。早稲田大学卒業。俳優座養成所をへて、昭和26年俳優座公演で初舞台。以後、新劇・映画・テレビ・ラジオと幅広く活躍。一方、民俗芸能の研究にも力をそそぎ、レコード「日本の放浪芸」シリーズの製作により、昭和49年度芸術選奨新人賞を受賞。著作活動も、著書『ものがたり・芸能と社会』(新潮学芸賞)のほか『珍奇絶倫小沢大写真館』(ちくま文庫)、『小沢昭一百景 随筆随談選集』(全6巻 晶文社)、『放浪芸雑録』(白水社)など多数。平成6年度、紫綬褒章受章。平成12年「紀伊國屋演劇賞個人賞」「読売演劇大賞優秀男優賞」を受賞。平成13年度、勲四等旭日小綬章受章。平成17年、朝日賞受賞。平成24年12月10日、逝去。

永六輔

( えい・ろくすけ )

1933(昭和8)年東京浅草生まれ。中学生のころから投稿活動を始める。早稲田大学在学中には三木トリロー文芸部に招かれ、NHKラジオ『日曜娯楽版』の作家陣に加わる。大学中退後、放送作家、作詞家、司会者など多角的で活発な活躍をつづけた。1959(昭和34)年には作曲家中村八大と組んで作詞した「黒い花びら」がレコード大賞受賞。そのほか数々のヒット作を手掛けた。いっぽうで伝統文化への応援活動や社会的な発言でも知られた。著書多数。2016年没。

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