信田さよ子
( のぶた・さよこ )信田 さよ子(のぶた・さよこ):1946年、岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター顧問。お茶の水女子大学哲学科卒、同大学院修士課程児童学専攻修了。著作に『母が重くてたまらない』『家族と国家は共謀する』『暴力とアディクション』など多数。
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家庭という密室で、DVや虐待は起きる。加害者は決して特殊な人たちではなく、多くは職場や社会では適応しており「いい人」「やさしい人」と評価されている。なぜ、「普通の人」があのような暴力を起こしてしまうのか?その疑問を解くためには、加害者を知ることしかない。彼らを正面から見つめ、加害者像を浮かび上がらせ、再発を防ぐ考察につなげた。初めての本。
第1章 カウンセリングの現場から
カウンセリングに来る人
加害者とは誰か
第2章 虐待する親の姿
映画「ある子供」から
A子の場合
三つのタイプの親たち
ゴミの山に埋もれた子ども
無関心な父親たち
暴力に満ちた家庭に育つ子ども
映画「サラバンド」から
アダルト・チルドレン1
アダルト・チルドレン2
第3章 ドメスティック・バイオレンス
ある事件から
加害者と被害者の逆転した意識
夫の価値基準で評価される妻
彼らはなぜ殴るのか?
妻は逃げるしかないのか
加害者は変われるか?1
加害者は変われるか?2
「正義の闘争」としてのDV
加害者は被害者意識に満ちている
第4章 性犯罪
語られない被害
目の前の存在は人ではないのか?
子どもへの性暴力
第5章 責任の取り方
被害者は何を望んでいるか
加害者との生活
あとがき
参考文献
文庫版あとがき
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