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ちくま文庫

ロシア文学の食卓

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43732-7

Cコード

0198

整理番号

-1-1

2022/05/10

判型

文庫判

ページ数

304

解説

平松洋子

内容紹介

おつまみのピロシキ、修道院風ボルシチ、白鳥と雷鳥の丸焼き、薄黄緑キャベツのシチー、ウォッカにグルジア・ワイン……。世界でも指折りの食いしん坊と言われるロシア人の食卓をロシア文学の名作から抜粋し、【前菜・スープ・メイン・サイドディッシュ・デザート・飲み物】という全六章のフルコース仕立てで紹介してゆく一冊。フルコースを一皿ずつ順番に供する給仕法は、フランスが元祖かと思いきや意外にもロシア発祥だという。
そもそもロシア文学といえば、「暗い・重い・長い」の三重苦を背負っていることで有名だ。しかしほんとうは、恋愛感情、政治意識、異国情緒などが食卓風景を通して微細かつ多彩に表現された究極のグルメ文学でもあった。帝国主義的拡張政策のもとで周辺国の文化を取り入れながら発展したメニューは複雑なドラマを抱えているが、皆おもてなし好きで、お客がいつ来てもいいようにと前菜を作り溜めしておくところもかわいらしく、食卓からかれらのチャーミングな横顔が見える。

目次

第1章 前菜
第2章 スープ「第一の料理」
第3章 メイン料理「第二の料理」
第4章 サイドディッシュ
第5章 デザート
第6章 飲み物

著作者プロフィール

沼野恭子

( ぬまの・きょうこ )

1957年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業後、NHK国際局でロシア語短波ラジオ放送番組を担当。ハーバード大学講師を経て、92年東京大大学院博士課程満期退学。2008年より東京外国語大学教授。NHKテレビ・ラジオのロシア語講座の講師も務めた。著書に『ロシア万華鏡─社会・文学・芸術』(五柳書院)、『夢のありか──「未来の後」のロシア文学』(作品社)、訳書に『ヌマヌマ──はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』(沼野充義と共編訳、河出書房新社)などがある。

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