loading...

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51021-1

Cコード

0120

整理番号

-35-4

2021/04/08

判型

文庫判

ページ数

512

解説

内容紹介

「われわれは、ホロコーストを可能にする一方、ホロコーストの再現を食い止める手段をなにももたない社会に住んでいる」「近代文明はホロコーストの十分条件ではない。それは確実に必要条件であった。」アウシュヴィッツを可能にした社会的条件をえぐり出し、近代社会の底知れぬ深淵を描いてヨーロッパ思想界に衝撃を与えたバウマンの主著。近代を特徴づける科学的・官僚的合理主義、効率主義、社会工学、分業は、個人的責任と道徳の周辺化につながり、それが差別や民族的・国家的ビジョン、独裁的中央集権国家と結びついたとき、ホロコーストのような悲劇がうまれるとした。歴史家の視点ではなく、社会学の視点から、ホロコーストはあらゆる近代社会に潜在すると喝破。ヨーロッパ・アマルフィ賞受賞。

目次

1 序章 ホロコースト以降の社会学
2 近代、人種主義、殲滅1
3 近代、人種主義、殲滅2
4 ホロコーストのユニークさと通常性
5 犠牲者の協力を請うて
6 服従の倫理―ミルグラムを読む
7 道徳の社会学的理論に向けて
8 再考―理性と羞恥
補遺 道徳の社会的操作―道徳的行為者、無関心行動
記憶する義務しかし何を?―二〇〇〇年版へのあとがき

著作者プロフィール

ジグムント・バウマン

( ばうまん,じぐむんと )

1925-2017年。社会学者。ポーランド生まれ。ワルシャワ大学教授、テルアヴィヴ大学教授などを経て、71年英国リーズ大学教授。アマルフィ賞、アドルノ賞、アストゥリアス皇太子賞受賞。著書に『リキッド・モダニティを読みとく』『社会学の考え方〔第2版〕』(いずれも、ちくま学芸文庫)など。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本