ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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村に戦争がくる! 一世紀以上にわたり戦乱が続いた戦国時代、村人たちは命と財産を守るために、どのような対策をとっていたのか。鍵になるのは城・寺社等である。16世紀初頭には、城郭内に「小屋」を掛けて地域住民の戦時避難所としたり、また隠物(かくしもの)・預物(あずけもの)といった形で家財や食料を預ける制度が成立していた。秀吉軍による小田原城攻めや「九州征伐」にあっては、城内に領民数万が避難していたという記録が多数残されている。特に近年人気が急上昇中の戦国の城を舞台に、人々のサバイバルをかけた危機管理の知恵を追う。
1 城は民衆の避難所(中国古代の城郭の原像
西欧中世の城郭の原像を探る
危機管理の習俗の発見
戦国の城の維持・管理
戦国の城は村の避難所
秀吉軍襲来下の城)
2 隠物・預物の世界(穴を掘って埋める
隠物・預物の習俗)
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