加登川幸太郎
( かとがわ・こうたろう )加登川 幸太郎(かとがわ・こうたろう):1909年、屯田兵の長男として北海道に生まれる。1930年陸軍士官学校歩兵科(42期)卒業、1938年陸軍大学校(50期)卒業。太平洋戦争開始時、陸軍省軍務局軍事課員。第2方面軍、第35軍、第38軍、第13軍の参謀として、ニューギニア、レイテ、仏印、中国を転戦。終戦時中佐。戦後はGHQ戦史課を経て、日本テレビ勤務。戦史研究家として?A『帝国陸軍機甲部隊』など多数の著書をのこした。1997年没。
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明治の創設から昭和の解体まで、日本陸軍の75年の歴史を描いた、知る人ぞ知る通史である。本書の正題である三八式歩兵銃は、「かつての日本の若人の誰もが一度は手にしたことのある兵器」であり、象徴的にタイトルとして採られた。実際の内容は、時系列に日清・日露・第一次世界大戦・日中・第二次世界大戦における日本陸軍の行動を、密度高く記述していく。終戦時に陸軍中佐だった著者は「無数の将兵の苦闘を偲びながら、これに報いえなかった陸軍のふがいなさの因果を明らかにしようとした」とあとがきで述懐するが、現在は徹底した軍事資料として重宝されている。〔1975年3月、白金書房、文庫化0%。文庫換算652頁〕
肉弾
明治の新軍
国防軍を目指して
日清戦争
日露戦争
日露再戦に備えて
攻撃精神
藩閥、軍閥をたおせ
世界大戦
二流に墜ちた陸軍
騒乱のアジア大陸
停頓する陸軍
再びロシアをにらんで
日中戦争
第二次世界大戦
戦力なき戦い
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