loading...

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51114-0

Cコード

0110

整理番号

-13-1

2022/04/07

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

現代屈指の法哲学者ジョゼフ・ラズが2000年に行ったケンブリッジ大学シーリー講義の邦訳。「価値の普遍性」という道徳哲学上の中心問題をテーマにするとともに、集団的アイデンティティや尊厳死といった政治哲学・法哲学に通じる具体的論点を扱う。ラズは功利主義に対抗し、価値の比較不能性を前提に、各人がひと・ものに抱く偏頗な愛着が当人なりの価値を構成すると論じる。こうした価値の偏頗さを、価値の普遍性テーゼと調和させるのが本書の眼目である。著者の学問的見解の基礎付けとして重要性をもち、また、当該学問の手触りを知るためにも格好の書となっている。

目次

第1章 愛着と唯一性(純粋性の消滅―意味の崩壊か、解放か?
飼い馴らすこと―欲望か、共通の過去か ほか)
第2章 普遍性と差異(テーゼ
価値はどのような場合に普遍的なのか? ほか)
第3章 生きていることの価値(問題設定
永続する生の個人的価値 ほか)
第4章 人々を尊重する(カント的由来
それ自体目的であることについて ほか)

著作者プロフィール

ジョセフ・ラズ

( じょせふ・らず )

ジョゼフ・ラズ(Joseph Raz):1939-2022年。ヘブライ大学法学修士、オックスフォード大学博士。オックスフォード大学法哲学教授、コロンビア大学ロー・スクール教授などを歴任。邦訳書に『自由と権利』『権利としての法』(ともに、勁草書房)、『法体系の概念[第2版]』(慶應義塾大学出版会)など。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本