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ちくま学芸文庫

崩壊概論

現代の黙示録、ここに甦る

明晰な懐疑による信念の解体と拠って立つ基盤の崩壊。否定の精神の顕揚と頽廃の擁護。思想家が初めてフランス語で放った危険の書。解説 大谷崇

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51297-0

Cコード

0110

整理番号

-48-1

2025/04/10

判型

文庫判

ページ数

352

解説

大谷崇

内容紹介

透徹した懐疑が矛盾の総体たる世界を熾烈なまでに問いただす。信念は解体され、拠って立つ基盤は崩壊する――。幻影の破棄と新たな幻影を希求した本書は、シオランが母語であるルーマニア語ではなくフランス語で初めて著した作品。未来に倦み、同時に言いようのない渇きに襲われながら、思想家は敗滅へと向かう人間の宿命を凝視する。繊細と皮肉、陶酔と幻滅、憤怒と倦怠、明視と錯乱……。不眠の夜々に咲いた断章群、それは、まぎれもなく現代の黙示録としてわれわれの精神に浸潤し、揺さぶりをかけるだろう。
解説 大谷 崇

目次

日本語版への序 

崩壊概論
発作的な思想家
頽廃(デカダンス)のさまざまな顔
聖性と「絶対」のしかめ面
知の舞台装置
放棄

訳者あとがき
解説(大谷崇)

著作者プロフィール

E.M.シオラン

( しおらん,E.M. )

E.M.シオラン(E. M. Cioran):1911-95年。ルーマニア生まれの作家、思想家。1937年パリに移り住み、後年はフランス語で数多くの著作を残した。『歴史とユートピア』によりコンバ賞を受賞。著書に『絶望のきわみで』『思想の黄昏』『告白と呪詛』(以上、紀伊國屋書店)、『敗者の祈?書』『悪しき造物主』『四つ裂きの刑』(以上、法政大学出版局)など。

有田忠郎

( ありた・ただお )

有田 忠郎(ありた・ただお):1928-2012年。九州大学大学院第二期修了。詩人、翻訳家、フランス文学者。専門はフランス詩。西南学院大学名誉教授。

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