API Error: too_many_requests

loading...

ちくまプリマー新書

よみがえる天才7 北里柴三郎  

——よみがえる天才7

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68423-3

Cコード

0247

整理番号

398

2022/03/08

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

北里柴三郎は、明治から大正にかけて日本の医療制度の土台作りに尽力した巨人である。富国強兵、殖産興業の旗印の下、近代化に邁進する日本にとって大きな問題の一つが、感染症の蔓延を防ぐこと。コレラを筆頭に赤痢、天然痘、ペスト、スペイン風邪などが次々に日本を襲った時代である。彼は医政家としてだけでなく、ペスト菌の発見など、細菌学者、衛生学者としても世界的な業績を残した。他の諸外国ではペスト菌は、発見者の両名を並べてキタサト=エルサン菌と呼ばれているが、日本ではあまり知られていない。医学とは、誤解と誤謬の上に、それを是正しながら築き上げられてきたものだ。2020年、新型コロナウイルスが出現し、世界中を一変させるパンデミックに陥れた。未知のウイルスといえども、衛生学の基本に従って対応できるという原則は北里柴三郎の時代から少しも変わっていない。北里の人生を理解することは、現在の衛生行政の誤謬を考えることにつながる。コロナ禍を経験した私たちが偉大なる先人・北里の足跡をなぞることで、彼がめざした世界を垣間見、またあるべき医療・医学の姿を考えるための必読書。

目次

序章 あなたは「北里柴三郎」を知っていますか?
1章 生涯の敵・伝説病と、弟妹のコレラ死で遭遇する―嘉永5年(1853)1歳?明治3年(1870)18歳
2章 熊本で医学の師・マンスフェルトと出会う―明治3年(1870)18歳?明治7年(1874)22歳
3章 遅咲きの東大医学生、「同盟社」の頭領となる―明治8年(1875)23歳?明治16年(1883)31歳
4章 内務省衛生局照査課から東京試験所兼務へ―明治16年(1883)31歳?明治18年(1885)33歳
5章 コッホ四天王としての快進撃―明治19年(1886)34歳?明治24年(1891)39歳
6章 衛生行政の礎、「伝染病研究所」創設―明治25年(1892)40歳?明治45年(1912)60歳
7章 医療の未来を見据え、社会貢献に邁進した晩年―大正3年(1914)62歳?昭和6年(1931)79歳

著作者プロフィール

海堂尊

( かいどう・たける )

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と?外』(文藝春秋) 。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくまプリマー新書」でいま人気の本

いま話題の本