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ちくまプリマー新書

ことばが変われば社会が変わる

ひとの配偶者の呼び方がむずかしいのはなぜ?

ひとの配偶者の呼び方がむずかしいのはなぜ? ことばと社会のこんがらがった相互関係をのぞきこみ、私たちがもつ「言語観」を明らかにし、変化をうながす。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68487-5

Cコード

0281

整理番号

463

2024/07/08

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

ひとの配偶者の呼び方がむずかしいのはなぜ? ことばと社会のこんがらがった相互関係をのぞきこみ、私たちがもつ「言語観」を明らかにし、変化をうながす。

ことばと社会のこんがらがった相互関係をのぞきこみ、
私たちがもつ「言語観」を明らかにし、変化をうながす。

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言葉は社会を駆け巡り変化をもたらす。
本書はその旅路を見せてくれる。
――三木那由他さん(『会話を哲学する』『言葉の展望台』)
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ことばは社会の見方や価値観をゆるがす一方で、
社会もまたことばの使われ方に影響を与えている。
新しいことばのインパクトとそれに対する抵抗や躊躇、
こんがらがった関係を事例とともにのぞきこみながら、
私たちがもつ隠れた意識を明らかにし、変化をうながす。

【内容のほんの一例】
・ことばが社会を変化させるメカニズム
・ことばが変わることにはどの社会でも強い抵抗がある
・「伝統」や「習慣」をカラッと転換させるカタカナ語
・「男になる、男にする」と「女になる、女にする」
・なんでも略す日本人と「意味の漂白」
・「ご主人・奥さま」?「夫さん・妻さん」?
――ひとの配偶者の呼び方がむずかしいのはなぜ?
・「正しい日本語を話したい」と考えてしまう私たち
・既存の価値観がすべてではない

目次

第一章 「セクハラ」は社会の何を変えた?
…新しいことばは新しい考え方を提案する
第二章 戦略としての「あえて」と「ラベル」
…意味をひっくり返したり曖昧にしたり
第三章 流行語「女子」がもたらしたもの
…ことばの普及は思わぬもの同士を繋げていく
第四章 “girl power” はなぜズレていったのか
…新しいことばに抗うかのような社会の視線
第五章 誰が意味をはがされるのか
…名前を呼ぶ人と呼ばれる人のあいだの権力関係
第六章 「ルール」を優先してしまう私たち
…「大谷翔平の妻」を日本のメディアは何と呼んだ?
第七章 「パートナーの呼び名問題」解決編
…「正しい日本語」を話したい気持ちをのりこえる

著作者プロフィール

中村桃子

( なかむら・ももこ )

中村 桃子(なかむら・ももこ):関東学院大学教授。専攻は言語学。上智大学大学院修了。博士。著書に『「自分らしさ」と日本語』(ちくまプリマ―新書)、『新敬語「マジヤバイっす」??社会言語学の視点から』『翻訳がつくる日本語??「ヒロイン」は女ことばを話し続ける』(白澤社)、“Gender, Language and Ideology: A Genealogy of Japanese Women’s Language”(John Benjamins)、『女ことばと日本語』(岩波新書)などがある。

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