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シリーズ・全集

渡邊二郎著作集 3 ハイデッガーⅢ

「真理と非真理、 もしくは本来性と非本来性」

日本の哲学研究をリードし続けた偉大な著者の緻密な考究と真摯な思索の集成。ドイツ語論文(翻訳)を含む単行本未収録のハイデッガー研究の全貌。解題・菊地惠善

定価

9,020

(10%税込)
ISBN

978-4-480-75263-5

Cコード

0310

整理番号

2011/07/13

判型

A5判

ページ数

640

解説

内容紹介

40年に及ぶハイデッガー研究の集成「真理と非真理、もしくは本来性と非本来性」。ドイツ語論文の翻訳も多数収録、『存在と時間』の核心に迫る。

目次

1 ハイデッガー研究―一九六〇年代後半‐七〇年代(アレーテイア小考
ハイデッガーの一書翰について
ハイデッガーの哲学について
ハイデッガーの諸学への影響
ハイデッガーのプラトン観一瞥
ハイデッガー自身による『存在と時間』の欄外注記
真理と非真理、もしくは本来性と非本来性)
2 ハイデッガー研究―一九八〇年代以降(ハイデッガーにおける本来性と非本来性
ハイデッガーにおける現存在について
範疇的直観と存在了解
「存在と存在者」研究序説
無・否定・存在とロジカル・アナリシス
存在了解の問題
ハイデッガーと論理学批判の問題
存在了解、陳述、時間性
トゥーゲントハット教授を論駁す
ハイデッガーの思索と残された問題点
『存在と時間』を邦訳した私の経験から)
3 『存在と時間』入門、もしくは思索への誘い(『存在と時間』の基本構想
ハイデッガーの存在の現象学とフッサールの意識の現象学「死へとかかわる存在」と「限界状況」
哲学における死の問題
存在論的美学の観点から見た人生にとっての芸術の意義)
4 小品集―ハイデッガーとともに(ある肖像
エミール・シュタイガー『ハイデッガーとの往復書翰』
カスターニエンの木蔭で
樅の木の歌

著作者プロフィール

渡邊二郎

( わたなべ・じろう )

昭和6-平成20年。東京大学文学部哲学科卒業。同大学文学博士。東京大学文学部教授、放送大学教授等を歴任。実存主義、解釈学、フッサール、ハイデッガー等について著書多数。訳書にフッサール『イデーンⅠ-1・2』、『イデーンⅢ』、ハイデッガー『存在と時間』(共訳)等がある。『渡邊二郎著作集』全12巻(筑摩書房)が刊行されている。

久保陽一

( くぼ・よういち)

1943年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。現在、駒澤大学教授。文学博士。専門はドイツ観念論。著書に『生と認識 超越論的観念論の展開』(知泉書館)、『ヘーゲル論理学の基底』(創文社)、『初期ヘーゲル哲学研究』(東京大学出版会)など、訳書にヘーゲル『信仰と知』(公論社)などがある。

榊原哲也

( さかきばら・てつや)

1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(哲学研究室)。現象学・解釈学・実存哲学に関する歴史的・体系的研究を行っている。また、看護やケア一般に関する質的研究法の一つである「現象学的アプローチ」から「ケアの現象学」を立ち上げる試みも行っている。主著に『フッサール現象学の生成――方法の成立と展開』(東京大学出版会、2009年)がある。

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